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生成AIを活用した採用活動に関するガイドライン

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対応者:運営事務局
3週間以上前に更新

Forkwell Jobsをご利用いただき、誠にありがとうございます。 本ガイドラインは、採用企業の皆様が生成AIを活用してより効果的な採用活動を行えるよう、法的な観点と実務的な観点から推奨事項をまとめたものです。

1. はじめに

生成AIの発展により、スカウト文章の作成や候補者分析など、採用活動の効率化が可能になっています。Forkwellは、採用企業の皆様がこれらのツールを適切に活用し、より良い採用成果を上げることを支援いたします。

2. 個人情報保護法上の重要な注意事項

2-1. 法律で禁止されていること

以下の行為は個人情報保護法により禁止されており、違反した場合は法的責任を問われる可能性があります:

❌ 禁止事項

  • 会員の個人情報を生成AIサービスの学習に利用すること

    • 例:ChatGPT無料版での利用(開発・改良目的で利用される可能性があるため)

    • 例:個人情報を含むデータを生成AIの学習データとして提供すること

  • 個人情報の第三者への再提供

    • Forkwellから提供を受けた個人情報を、さらに別の第三者(生成AIサービス提供企業を含む)に提供することは、個人情報保護法で禁止されています

    • Chat GPTなどのAIを用いるサービスにおいて、Forkwell Jobsの会員の個人情報を学習に用いたり、その他それらサービスの提供主体のサービス改良、改善などを目的とするなど、何らかの形で個人情報を取り扱わせる行為は、Forkwell Jobsの6条14号に抵触するものと考えますので、行わないようにしてください。

2-2. 法的に問題ない利用方法

適法な利用

  • ChatGPT 学習なしモードでの一時的な利用

    • 学習なしモードで、スカウト文章生成等の目的で一時的に利用

    • 利用後、入力したデータを削除

  • 個人情報を取り扱わない形での生成AI利用

    • サービス提供主体が個人情報に触れない設計のツール利用

重要な法的解釈

一時的な個人情報の入力は第三者提供に当たりません

ChatGPT 学習なしモードなどに一時的に個人情報を入力してスカウト文を生成させる行為は、個人情報保護法上の「第三者提供」には該当しません。これは個人情報保護委員会により整理されている考え方です。

なぜ第三者提供に当たらないのか?

  • サービス提供企業(OpenAI等)がその情報を自社の事業のために取り扱わない

  • あくまでツールとしての機能を提供しているだけ

  • 例:Google ドキュメントやGmailで個人情報を含む文書を作成しても、それがGoogleへの情報提供にならないのと同じ原理

ただし、この整理が適用されるのは、サービス提供企業が入力データを学習や開発に利用しない場合に限られます。

3. Forkwellが推奨する生成AI活用方法

以下の A〜Cをすべて満たした活用をお願いいたします。

A. 適切なツールの選択

生成AIサービスを利用する際は、以下の点を確認してください:

  1. 利用規約の確認

    • 入力データが学習に利用されないことが明記されているか

    • APIコンテンツとして扱われ、開発・改良に利用されないか

  2. 利用可能なサービス例

    • ChatGPT Plus(有料版・学習オフモード)

    • 企業向けに提供される学習オフが保証されたAIサービス

B. データの適切な管理

  1. 一時的な利用に留める

    • スカウト文章生成など、必要な作業が完了したら速やかにデータを削除

    • ChatGPTの場合:使用したスレッドを削除

    • その他のツール:セッション終了時にデータが削除される仕組みの確認

  2. 最小限の情報利用

    • スカウト文章作成に必要な最小限の情報のみを利用

    • 不要な個人情報は入力しない

C. 人的チェックの実施

生成AIで作成したスカウト文章は、必ず送信前に人的チェックを行ってください:

  • 個人情報の取り扱いが適切か

  • 候補者に対して失礼な内容になっていないか

  • 事実と異なる内容が含まれていないか

4. 実践的な活用例

4-1. 良い活用例 ✅

ケース1:ChatGPT有料版でのスカウト文章作成

  1. ChatGPT Plus(有料版・学習なしモード)にログイン

  2. 新規スレッドを作成

  3. 候補者の公開プロフィール情報を入力

  4. 「この方に向けたスカウト文章を300文字で作成してください」と依頼

  5. 生成された文章を確認・編集

  6. 使用後、スレッドを削除

活用可能とする根拠

  • OpenAI社はChatGPTに学習なしモードを設けており、学習・開発に利用しないと宣言している

  • 一時的な利用であり、単なる「ツール利用」として扱える

  • 使用後にデータを削除することで、より安全性を高めている

4-2. 避けるべき活用例 ❌

ケース2:無料版AIツールでの継続的な利用

  • ChatGPT無料版に候補者情報を入力(AIの学習に利用される可能性)

  • スレッドを削除せずに残し続ける

  • 複数の候補者情報を同一スレッドで扱う

5. よくある質問

Q: ChatGPTに個人情報を入力すること自体が第三者提供になりますか?

A: いいえ、適切な条件下では第三者提供に当たりません。ChatGPT有料版(学習なしモード)のように、サービス提供企業が入力データを学習や開発に利用しない場合、一時的な入力は単なる「ツールの利用」と解釈されます。これはGoogleドキュメントで個人情報を含む文書を作成してもGoogleへの提供にならないのと同じ考え方です。

Q: 今後登場するスカウト文章生成AIツールは利用できますか?

A: 利用可能です。ただし、そのツールが以下の条件を満たしているか確認してください

  • サービス提供企業が個人情報を学習や開発に利用しない

  • 利用後にデータが確実に削除される仕組みがある

Q: 生成AIに入力したデータはいつまでに削除すべきですか?

A: スカウト文章の生成など、必要な作業が完了したら速やかに削除することを推奨します。ChatGPTの場合はスレッドごと削除、その他のツールではセッション終了時の削除を確認してください。

Q: 規約違反があった場合の責任は?

A: Forkwell利用規約に基づき、登録企業様の自己責任となります。適切な利用を心がけてください。

6. お問い合わせ

本ガイドラインに関するご質問や、生成AI活用に関するご相談は、Forkwellサポートまでお気軽にお問い合わせください。


本ガイドラインは2025年8月時点の情報に基づいています。法令の改正やサービスの仕様変更により、内容が変更される可能性があります。

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